チェコのナノファイバーが再び日本へ向う

4.6.2012 | CzechInvest, Ministry of International Affairs, Ministry of Industry and Trade | 「チェコ・日本科学デー」の一環として国際シンポジウム「ナノファイバー2012」においてプレゼンテーションが行なわれます

Nanofibres2012 conference

2012年6月4日、5日の両日に東京で開催される国際シンポジウム「ナノファイバー2012」でナノファイバーと融合した新たなエネルギー源、環境にやさしい技術やバイオテクノロジー等が取り上げられます。このシンポジウムにおいて、チェコインベスト、産業貿易省と外務省が共催する第6回「チェコ・日本科学デー」へ参加するチェコの企業と研究機関が、ナノファイバーの研究開発や生産の結果を発表することになります。

「チェコのナノテクノロジーは、いうまでもなく世界を制覇しつつあります。チェコのナノテクノロジー関連企業と研究機関のその試みをサポートし、比較的に小さな中欧国で生まれている発想を世界にアピールできるように支援するのが我々の役割なのです。」と産業貿易大臣のマルチン・クバ氏が言います。「ナノテクノロジーは未来の分野であり、この分野へ投資した費用が疑いもなく数倍にもなって将来戻ってくると思います。」と付け加えております。

「チェコ・日本科学デーは、チェコの企業と研究機関が独自な成果を海外で発表する絶好の機会であり、新しい取引先や更なる発展の可能性を得ることが出来ます。日本では最近、チェコの製品とチェコのアイデアに大きな関心が寄せられています。今回のイベントで戦略的なパートナーを発掘し、事業に結びつくことが出来れば、チェコにとりまして輝かしい成功だと思います。」と外務大臣のカレル・シュワルツェンベルグ氏が述べます。

「この東京のシンポジウムで、チェコのナノファイバーを代表する企業は、Contipro Biotech社、Elmarco社とNafigate社になります。ナノテクノロジー関連の研究開発を進めている大学及び研究機関の代表としては、ブルノ工科大学と中欧技術大学Ceitecが会議に出席します。」とチェコインベスト長官のミロスラフ・クジージェク氏が説明し、「このイベントにチェコの代表者が参加できるのは、ナノファイバーに関するグローバル情報ポータルサイトを運用しているNafigate社のおかげでもあります。」と同氏が補足します。

東京での発表者は、Contipro Biotec社のヤナ・ルージチュコヴァー女史、Elmarco社のアレシュ・ガルディアン氏とNafigate社のラディスラフ・マレシュ氏です。「ナノファイバー2012」の一環として展示会が開かれますが、そこにはNafigate社とElmarco社以外にブルノ工科大学の材料研究所が参画します。また、「チェコ・日本科学デー」の参加者が追加プログラムとしてElmarco社の東京のショールームにおいてナノスパイダーNS 4S1000Uの発表会に参加出来ます。

「チェコがナノテクノロジー分野において世界トップであることをアピールでき、大変嬉しく思います。今回の会議では、ナノファイバーの生産量を10倍以上に出来る特許技術の成果を発表します。」とContipro Biotech社のヤナ・ルージチュコヴァー女史(バイオポリマーのナノファイバーR&Dグループリーダー)が説明します。「これは、大学だけではなく、民間企業も最先端の研究の場となり得ることを裏付けています。」

「本シンポジウムでは、ナノファイバー分野におけるグローバルな研究拠点(COE)モデルを発表したいと思います。世界中の卓越した研究所を連携し、グローバルな研究所を構築し、具体的な事業を推進していることを紹介したいと思います。我々の活動が総合的でグローバルなので、企業と投資家に新しい省エネ技術や高付加価値製品を提供できます。」とNafigate Corporation会長のラディスラフ・マレシュ氏が述べます。

「ブルノ工科大学の材料研究所の代表者は、ファイバースピニングに適したバイオプラスチックのポリマー材の製造技術について発表します。バイオプラスチックは従来のプラスチックに匹敵する機械的性質に加えて、その分解性のおかげで環境にやさしい材料です。その上に完全な生体適合性を有するので、医療分野での適用が可能です。」とブルノ工科大学のマルチン・ワイトル氏(研究プログラムリーダー)が言います。バイオプラスチックからナノファイバーを製造することにより、医療分野以外に梱包材製造分野や農業において幅広い適用が可能と同氏が説明しています。

「チェコ技術デー」プロジェクトは、研究開発、技術、イノベーション分野における国際協力を促進するものです。最も大きな効果は、新しい取引先を発掘したり、民学産公の間で連携を開始したりすることにあります。 詳細は、http://www.czechtechnologydays.org/ をご覧下さい。 今回のチェコ技術デー、別名「チェコ・ナノ・デー」は、2月に東京で開催された国際展示会「ナノテック2012」に次ぐナノ関連イベントです。詳細は以下にあります: http://www.czechinvest.org/na-mezinarodnim-veletrhu-nano-tech-2012-v-tokiu-se-poprve-predstavuje-cesky-pavilon a http://www.czechinvest.org/ceske-nanotechnologicke-firmy-pronikaji-na-japonsky-trh.


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チェコインベスト(投資・ビジネス開発庁)は、チェコへの外国投資を20年前から誘致しています。1992年の設立から2012年まで1798件の投資を仲介し、総額7,150億チェココルナの投資と約25万人の新規雇用を促進してきました。チェコのビジネス環境改善に貢献し、変化する状況におけるチェコ経済の競争力向上に努めています。2004年以降は、EU構造基金の実施機関としての役割を担い、チェコ全国の州政府所在都市に地方事務所を構えています。チェコインベスト長官のミロスラフ・クジージェクが事業家とパブリック向けのサービス分野において「2011年のマネージャー」に選ばれました。


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チェコにおけるナノテクノロジー

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