チェコ共和国 投資セミナー、大盛況のうちに閉幕

25.11.2014 | CzechInvest | 産業貿易省大臣ヤン・ムラーデク氏の訪日に伴い、大阪と東京にて投資セミナーを開催

Japonští podnikatelé diskutovali o investování v Česku

チェコインベスト日本オフィス主催の「チェコ共和国 投資セミナー」が、先週10日と12日にそれぞれ大阪と東京にて開催されました。大阪開催セミナーには、中小企業や産業協会・金融機関から57人が参加。東京開催セミナーには、大企業や中小企業を含む既存投資家・潜在投資家100名が参加しました。

「チェコにおけるビジネスリスクや現地サプライヤーの質、二国間の文化的相違といった情報は勿論のこと、労働力の質・雇用可能性・弾力性についてもセミナーの中で詳しく紹介した。また、チェコでの経験豊富な日本投資家をパネリストとして招き、チェコの投資環境に関するパネルディスカッションも行った。」と、チェコインベスト駐日代表のノヴァーコヴァー・エリシカ氏は述べています。

セミナーの前半では、チェコの投資環境・投資優遇措置の改正・会計税務・現地調達に関する最新情報に加え、M&A投資先やパートナーを模索中の日本企業向けに「CzechLink」と呼ばれるチェコインベストのサービスが紹介されました。聴講者から最も好評を博した後半のパネルディスカッションには、Toray Textiles Central Europe社長の菅谷昇三氏、ダイキンヨーロッパエヌヴイ取締役副社長の森田重樹氏、高周波熱錬株式会社 代表取締役社長の溝口茂氏、豊田合成チェコ有限会社 前社長の安田洋氏といった在チェコ日系企業の方々がパネリストとして参加。チェコインベストのアドバイザーである中越誠治氏の司会のもと、実体験に基づいた率直な意見交換が行われました。

パネルディスカッションの中で、高周波熱錬株式会社 取締役社長の溝口茂氏は「我々は昨年、メリットとデメリットを様々な面から比較した結果、チェコへの工場新設を決定した。決め手となったのは、欧州の中心という立地の良さ、熟練技術者の存在、西欧に比べて低い労働コスト、それから親日的な国民性である。(中略)特に人事・経理・品質保証の分野で雇用したチェコ人の質や信頼性に関しては、非常に満足している」とコメント。

ダイキンヨーロッパエヌヴイ取締役副社長の森田重樹氏も「10年以上に及ぶ操業を通じて、チェコを投資先として選んで正解だったと感じている。主なメリットとして特に強調したいのは、チェコでは労働組合が活発でないという事実だ。通常、欧州では労働組合との折衝が大きな問題となることを考えると、その点ではチェコは西欧よりも優れていると言える。また、物価が安く言語障壁も少ないため、他国と比較して非常に生活もしやすい」と述べています。

駐日チェコ共和国大使館との協力により、当セミナーには訪日中であったチェコ共和国産業貿易省大臣ヤン・ムラーデク氏も参加。ムラーデク氏は開会の挨拶にて、日本企業のチェコでの投資活動へ称賛の念を表すとともに、今後のチェコ共和国と日本における協力関係の強化についても積極的な姿勢を示しました。セミナーの最後には、日本企業とチェコ政府当局やチェコ企業による交流会も実施され、ビジネス・投資に関する活発な意見交換が行われました。


チェコ共和国 投資セミナー(大阪開催)
~パネルディスカッション講演からの抜粋~ - youtube.com/osaka-seminar

チェコ共和国 投資セミナー(東京開催)
~パネルディスカッション講演からの抜粋~ - youtube.com/tokyo-seminar