チェコ企業、ロボティクス技術ミッションのため来日

31.3.2017 | CzechInvest | インダストリー4.0に向けたチェコ企業の取り組みを紹介

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2017年4月1日(土)、ロボティクス技術ミッションのため、チェコの企業及び研究所が来日。約1週間に渡る訪問で、東京、つくば、大阪、名古屋の科学技術研究所を訪問します。

この技術ミッションは、インダストリー4.0.に向けたチェコの取り組みを日本の研究所に紹介する目的で 計画されたもので、特に機械視覚、画像認識、人工知能、自律移動、協働ロボット、マルチエージェントシステムといった技術に焦点を当てています。参加企業・研究所は日本の主要な研究所及び大企業に向け、パートナーシップの機会を提案。つくば大学や名古屋大学をはじめとし、ロボット革命イニシアティブ協議会、国立情報学研究所、経済産業省へも訪問する予定です。

 「我々はこのような海外ミッションを通じて、ユニークな技術を持つ投資プロジェクトをチェコへ誘致し、大学や研究所とのパートナーシップを構築していきたい。技術パートナーを探している外国企業向けに、czech-research.comというサイトから、ハイテク投資に関する情報を発信している」 と、チェコインベスト長官のカレル・クチェラ氏は述べています。

チェコ工科大学 (CTU) のCzech Institute of Informatics, Robotics and CyberneticsでDirectorを務めるヴラディミール・マジーク教授が率いるミッショングループへは、VOP CZ, CertiCon, FCC průmyslové systémy, AutoCont CZ といった企業が参加。前チェコ共和国駐日特命全権大使であり、現CTU科学研究部門のトップであるカレル・ジェブラコフスキー氏に加え、Central European Institute of Technologyのパベル・ヴァーツラベック教授及びルデェク・ジャルド教授、オストラバ工科大学のヴァーツラフ・スナ―シェル氏も来日しています。

CTUのCzech Institute of Informatics, Robotics and CyberneticsでDirectorを務めるヴラディミール・マジーク教授は 「チェコはインダストリー4.0の指針に沿った活動を始める絶好の場として、外国企業へ素晴らしい環境を提供している。日本はロボティクスの超大国として名を馳せているが、チェコの研究所や企業も、機械視覚、人工知能、ビッグデータの最大容量といった分野において最高地位を確立してきた。政府機関のサポートに基づく外国での積極的なネットワーキングは、ロボティクスとサイバネティクスにおける国際協力を行う上で非常に重要な役割を果たしている」 とコメントしています。

チェコインベストが駐日チェコ共和国大使館およびジェトロ(日本貿易振興機構)と共催しているこの技術ミッションは、2017年4月7日(金)にチェコ共和国大使館で開催される技術セミナーを以て閉幕します。これに先立ち、3月にドイツのハノーバーで開催されたCeBIT見本市でも、ジェトロプラハにより日チェコ間のデジタライゼーションに関するセミナーが行われました。

チェコインベストとインダストリー4.0 

チェコインベストは、マジーク教授率いる専門家チームの一員として、「国家インダストリー4.0イニシアチブ」 の起草に貢献。チェコ政府は2016年8月、当イニシアチブを承認しました。 「職業教育4.0」 及び 「労働4.0」 に関する追加戦略に影響を与えると期待されている 「ソサエティー4.0アライアンス」 の設立は、今年2月に承認されています。