フコク、ウースティー州へ欧州初の生産工場を新設

新たな日本企業が、チェコで操業を開始します。株式会社フコクは6000万CZKを投資し、リトムニェジツェ地区のロヴォシツェに樹脂製品の製造拠点を設立。これにより、チェコ共和国はフコクにとって初の欧州拠点となりました。

フコクが製造拠点の建設先として失業率の高いウースティー州を選択してくれたことは、チェコにとって非常に喜ばしい。現在の計画によると、来年初めにはリトムニェジツェ地区で20人の新規雇用が行われる予定である」と産業貿易省大臣のヤン・ムラーデク氏は述べています。

一方、チェコインベスト長官のオンドレイ・ヴォトルバ氏は「チェコへ進出していない企業による新規投資は、10年15年前に比べると減ってきている」「むしろチェコで既に操業を行っている企業による拡張投資が増えており、2013年にチェコインベストがサポートを行った投資案件のうち、新規プロジェクトは42件、拡張プロジェクトは86件であった」とコメントしています。

Fukoku Czech s.r.o.という社名のもと、フコクは自動車産業向けに樹脂製品の製造を実施。「私たちがチェコを投資先として選んだ理由の一つは、欧州の中心という好立地条件にある。チェコは欧州大陸のどこへでもアクセスが容易なだけでなく、更なる欧州ビジネス発展の基盤構築に最適な地である。また、チェコで操業を行っている主要顧客への近接さも、迅速な対応のためには欠かせない要素であった。」とFukoku Czech s.r.o.社長の吉岡昭氏は述べています。

株式会社 フコクは1953年に創立されて以来、工業用ゴム製品・シール製品に加え、ねじり振動ダンパ・ビスカスマウント・カップリングといった防振製品を製造。ワイパーブレードラバーの世界的リーディングカンパニーとしても名を馳せています。

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