トップクラスの企業として業界内で有名なイタリア企業、Acerbis

13.2.2008 | CzechInvest | Italiaが、バイク用のほか乗用車、またトラック用の部品の製造をパルドゥビツェ近郊で始める。モラヴァニ・ナド・ロウチュノウに建設がされる工場は最新のテクノロジーが詰め込まれる予定で、投資額は1億コルナに上り、約50名の専門職人が雇用されると見られている。

今回の投資に当たって、Acerbisは数年間にわたって空地だったエリアを選択しました。同エリアには70年代に年間3000台の貨物車両用モーターを修理していた地方国営企業が存在していましたが、その企業への関心は徐々に失われ、90年代にはエリア全体が徐々にブラウンフィールドへと変わっていったのです。Acerbisは老朽化した建物に新たな命を吹き込むだけでなく、数十人の人々にその地方で長い伝統を持つ職を提供するのです」と、チェコインベスト長官代行のアレクサンドラ・ルディシャロヴァーは話す。

同社は、大部分が特にチェコ企業のために開発された最先端テクノロジーをモラヴァニに導入する。現在までにプラスチックの遠心分離と泡化物質注入とを一つのプロセスに統合した。この進歩は、製造速度を簡素化し、速度を大幅に上げる。製造に当たっては、まず必要量の粉末状または液体状のプラスチックで満たされた型がオーブンに入れられる。その熱によって材料は液化し、遠心力によって型の空間全体に均一的に広げられる。型が冷めると実質的に製品の完成となり、それ以上の表面の調整は必要ない。

この比類無い技術は、従来の方法に比べるとより生産的で、安価で、そしてエコロジカルです。どのような工程であっても、以前まで2ステップか3ステップを踏んで完成させていた製品を、今ではワンステップで仕上げることができます。例えば原料を作る段階で着色することが出来るので、ニスを塗る必要はありません。この技術のおかげで、空洞を持つプラスチック片をどんな複雑な形にでもすることが出来るのです。内圧や、より大きな部分から個々の製品それぞれを溶接する必要性に囚われることなくです」Acerbis CzechのCEO(最高経営責任者)であるステファノ・ゴイシスは説明する。

Acerbisはモラヴァニではガソリンタンクとバイク用シートの製造を最重要視している。そのうちガソリンタンクについては、トラック、建設用機器、道路用機器、工事用機器等のものについても扱う。Acerbisはモラヴィアにて、遠心力を利用した製品形成技術によって、例えば高級家具を製造することも可能である。

「我々が投資先をチェコ共和国に決めたのは、西欧、中欧、東欧市場の中心にという理想的なロケーションを持っていたためです。おかげで、私たちはどこの顧客からも近い場所にいます。」チェコ支部は製品生産地となるだけでなく、製品を購入したカスタマーのサポート拠点としての役割を徐々にイタリアから移されることになるでしょう」と、ステファノ・ゴイシスは付け加える。

Acerbisは最初の四年間、新たに雇用されるチェコ人労働者に集中コースを準備している。最初の労働者達はコースを受けるためにイタリアに送られ、それ以降はチェコで直接教育する予定だ。同企業は現地学校との提携し、実際の製造を通して学生たちに実践的な訓練の機会を提供する予定だ。そしてその中でも優秀な学生を、そのまま雇用する。これによって地域の教育システムの質が高まり、結果的に同地域に求められる新たな労働市場への要求も満たされることとなる。