最近のトピックス(2006年2月24日)

24.2.2006 | CzechInvest | 2005年の経常収支赤字は785億コルナ チェコ国立銀行の暫定値によれば、昨年の経常収支赤字は785億コルナと改善を見たが これは一部輸出増に伴う結果である。この赤字はGDPの約2.7%にあたるが、2004年の 赤字額の半分となった。外国直接投資額は2,610億コルナでチェコからの投資を差し引いたネット流入額は2,410億コルナとなっている。貿易収支は初めて黒字を記録し400億コルナとなった。

パロウベック首相:チェコ・コルナの為替レートは2010年には対ユーロで25コルナ近くになるだろう

2月15日、パロウベック首相はチェコ・コルナの為替レートはチェコがEMUに加盟する2010年には対ユーロで25コルナ近くになるだろうと述べた。専門家筋はこのレートは想像し難いが、可能性を完全には否定し得ないとしている。

昨年の小売売り上げ3.7%の伸びを示す

昨年の小売売り上げの伸びは2004年の3%から3.7%と加速している。第4四半期の伸びが最も顕著で前年対比4.2%の伸長を示している。衣料、靴の販売が2%近く増加している
ことが最も目立ったところである。

2005年の自動車関連売り上げ4.1%の増加

昨年の自動車関連売り上げは4.1%の増加を示した。自動車販売、修理売り上げが4.7%
増加していることが主な要因である。燃料の売り上げについては3%の増加を見ている。

2006年の倒産件数5%減少を予想

今年の倒産件数は5%減少し1,400件を下回ると予想される。これは融資保険会社Euler Hermes社の調査によるものであるが、 2月8日議会によって承認された新破産法の結果の他、経済が上向きであることが要因と見ている。

医療保険機関VZP、近々国家予算から無利子融資を供与される模様

医療保険機関VZPは近々国家予算から無利子融資を受ける権利が認められる模様である。
VZP法の政府改正案によれば、政府は厚生省の要請に基づき無利子融資の供与を決定する見込みである。厚生省によれば、現在支給されている医療保険サービスの規模の増大に伴い生じている資金不足の最高50%までの資金援助を行なうとしている。

ユーロ導入国内関係調整グループ2月20日に結成

チェコ共和国のユーロ導入国内関係調整グループが2月20日に結成された。
メンバーには政府から本グループの調整役を任されたプロウザ副財務相、シンガー・チェコ中銀副総裁、その他情報省、産業貿易省、法務省、内務省、外務省の代表が含まれる。
当該グループが、ヨーロッパ共通通貨を導入するにあたってのいくつかの選択肢を提案し、政府が最終判断を下すことになる。

SAPがチェコで最も高い平均賃金を支払っている

ドイツのソフトウエア会社SAPが最も高い平均賃金(月額グロス賃金 118,485コルナ)を支払っている。チェコで活動している企業の会計資料をもとに日刊"MF Dnes"がリスト
アップしたものによればIBM・チェコが第2位で106,038コルナ、第3位のシティーバンクが96,665コルナを支払っている。

マルティーネク地域開発担当大臣、国家開発計画を2月22日に提案

チェコ共和国は2007年から2013年の間に以下の金額をEUから受けとることが予定されている。1,500億コルナ以上の高速道路、鉄道建設費、同額の環境保護対策費、900億コルナのビジネス支援および地域開発費、750億コルナの失業対策費、同額の学校関係費用、450億コルナの直接研究投資費用。2月22日にマルティーネク地域開発担当相によって政府に
提案される国家開発計画にはこれらのことが含まれる。

EU欧州横断輸送ネットワーク資金に不足をきたす可能性

EUは欧州横断輸送ネットワークの一部である大規模輸送プロジェクトを支援する資金に不足をきたす可能性がある。30あるプロジェクトのうち3件がチェコに関連したものである。それらは、ドレスデン-プラハ回廊、ポーランドのカトーヴィツェからブルノを経由してウイーンに抜ける高速道路建設、それに依然議論の余地が残っているブルノ列車ターミナルの移転である。