アグロストロイ社が日本のレベルの高い草刈機を生産。チェコインベストが仲介。

19.3.2009 | CzechInvest | 提携契約は本日締結された。

ペルフジモフ市のアグロストロイ社がチェコインベストの仲介で日本の筑水キャニコムブランドの乗用草刈機の生産を始める。小売価格約25万コルナの草刈機を年間1000台程度生産する予定である。本日、ペルフジモフ市にて両社の代表者が提携契約を調印した。

「筑水キャニコム社にチェコの製造企業を紹介したのは、一年半前に日本で開催した投資セミナーでのことでした。それから半年後、筑水キャニコム社の代表者2名が横浜チェコインベスト事務所を訪れて協力が具体化しました。」とチェコインベストの長官アレクサンドラ・ルディシャロヴァー女史が言う。

その後、チェコインベストは膨大なチェコサプライヤーデータベースの中から筑水キャニコム社の要求と一致する企業を15社選出した。「候補の5社を拝見し、製造における品質及び既存の顧客からの参照情報に基づいてペルフジモフのアグロストロイ社に決定しました。」筑水キャニコム包行均社長が説明した。

「現在、弊社は製品の多くを欧州市場で販売しています。地球の反対側にある日本から輸出すると、輸送費もかさみ、納期も長いことから、我々のヨーロッパ顧客により近づく方法を模索しました。そこで、チェコインベストにも相談した上、チェコ共和国が最適な選択肢となりました。」と包行均氏が言う。「委託生産のパートナーは見つかったが、今度は、弊社の商品を販売する業者をチェコ国内で探しているところです。」

「キャニコム社が有望なパートナーとして顧客の数を増やしてくれた。生産・組み立てにおいて日本のパートナーと一緒に緊密に協力しあって完成品を仕上げるため、品質及び生産の合理化という面から日本のノウハウを自社生産に取り入れたい。特に、将来的に見込まれるイノベーションや提携の内容を改善するに当たって役立つでしょう。また、キャニコム社の販売網と販売・マーケティングにおける協力も同等の意義がある。」とアグロストロイ社のルボミール・ストクラーセク社長が言う。

筑水キャニコムで最近開発・設計の完成した草刈機モデルCM1802をアグロストロイが一貫生産する。 エンジンはアメリカ製、変速機は日本製のものにする。その他の構成部品は、チェコ国内で調達する。CM1802は、小売市場において約25万コルナで販売されていて、年間生産台数を徐々に1000台まで伸ばすとのこと。


アグロストロイ社のプロフィール

アグロストロイ・ペルフジモフは、チェコの最大規模の農機メーカー。現在1200人の従業員を擁し、28億コルナの売り上げを達成。加えて、約5パーセントの予想年間成長率を誇る。自社製の機械及び工具を生産する傍ら、農機・運搬用車両・建設機械・フォークリフトの多国籍大手企業の提携に基づく委託生産もしている。現在、委託生産は総生産の9割を占めている。詳しくは、 www.agrostroj.czを参照。


筑水キャニコムのプロフィール

筑水キャニコム社は、包行均社長の下で幅広い農業用・土木建設用・林業用運搬車・産業用機械を生産。福岡を所在地とする筑水キャニコム社は1948年に創業。現在、11億4千5百万コルナの売り上げを上げ、198人を雇用している。詳しくは、www.canycom.co.jp/englishを参照。

筑水キャニコム社は、チェコ進出に伴い、製品の販売会社を探している。